Blog未来への伝言~統括のまちぽい話~
- 気づき
- 2021.07.26
忘れ物
暑い日が続き、天気の変化も今まででは考えられないような豪雨などこれからの未来を考えると少し怖くなってしまう時があります。その瞬間は、誰にも変えられませんが、そこに行きつくまでには、CO2削減など出来る事は沢山あるのかと思います。
さて、忘れてしまう事の不安があると思います。しかし、人は忘れてしまう生き物であり、思い出し作業することによって、人としての成長や次への学びをするのだと思います。もし、全てがコンピューターのように完全に保存出来てしまえば、人は、考える事や成長することをやめてしまうと思います。
認知症の人も記憶障害があるから、脳の動きがとまってしまうのかというと、何とかこの現状を良くしようとか様々な思いがあり、次の行動に繋がっているのかと思います。忘れるという事は、人間の成長過程の土台を作るうえでとても大切なことだと思います。そして、忘れることを悲観していたり、忘れることをダメな事と思ってしまう事は、介護者として利用者にもそのような思いを見出し、もし利用者が忘れてしまった時に、「忘れちゃったんだ」「あんなに言ったのになあ」などもしかしたら利用者に期待してしまう事も多くなってしまうかもしれません。忘れることをあきらめるのではなく、成長過程の一つであることを意識するともっと楽になると思います。
忘れるというのは、過去に振り回されてしまうが、覚える(吸収)と考えれば、もっと大切なことが未来にあると考えられると思います。
忘れないように、忘れないようには思い出にはなりません。ふと甦ってくる記憶に人は、懐かしみや温かみが優しさをもたらしてくれると思います。
忘れることをまず、自分自身で認めること、そして自分を責めないことが、忘れなくなる第一歩目で、思い出し作業が自分たちは出来るという事も忘れてはいけないと思います