Blog未来への伝言~統括のまちぽい話~

学び
2021.08.27

利用者のペース

パラリンピックが始まり、オリンピックとはまた違った感覚でテレビを見る事が出来る。その中で、障害のある人をサポートしている人の存在も大切だと感じた。水泳の視覚障害者の方がターンをする時に、頭をポンと伸びた棒とスポンジか何かついているのか、近づいてきたらタイミングを伝えるだけ、後は本人の力でターンをする。見ていては、簡単そうにやってのけているが、すごくその人のペースや力、タイミングを図るのが難しく、その一瞬のズレで、大きく変わってしまうと思う。その人のペースで、その人の力が最大限に活きる瞬間をサポートする事は、やはり信頼関係とお互いの事を思っている瞬間だと思う。しかし、自分達の利用者ペースはどうかというと、その人の力を最大限生かすという観点があるかというと、そうとも言い切れない部分があると思う。簡単に使う利用者のペースという言葉は、その人を良く知った人でなければ、表現できない事だと思う。だからこそ、日々、コミュニケーションをとりつつ、相手の事を知りつつ、こちらの事を知ってもらう積み重ねなのではないかと思う。そんな積み重ねの結果、利用者の方のペースで支援するという、利用者だけではなく、こちらの介護者側の両方のペースが、折り合いのついた場所が、心地よいその人が自分の力を活かす瞬間ではないかと思う。その為にも、相手の事も自分の事も知らなければならないのだろうと思う。